モンド・あほう ~Monde AFO~

ふるさと探訪

e0239565_07226.jpg故郷に数日帰った。

北東北の大きな港町。

新幹線の駅からは単線のディーゼル列車が
海沿いを走っている。








e0239565_091849.jpg実家はその新幹線の駅の裏口にある。

久しぶりにぐるりと近所を回ったら
何もなかった駅裏が、急激に再開発されている。
7,8年ほど前に新幹線の駅ができたからだ。

再開発に伴って新しく大きな家が、何もなかった町内に、
ぽつりぽつりと並んでいる違和感。

公的企業による国家施策。大量の金が投じられ、
地域が激変する。原発も鉄道も似ている。
ちょっとした”戦慄”を覚える。

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新幹線の駅からローカル線で、6駅12km。
大好きな海へはJAGUARを連れて。

津波の被害は他に比べたら軽微だったという。


後ろに見える小高い山は、当地では有名な神社がある。
ウミネコという鳥があつまる島で蕪島という名前だ。




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そこから海沿いを南へ―――

リアス式海岸の北端。
山が海に迫るシーサイドウェイ。

あまり知られていないが、とても美しい景色が広がる。
 『この道を車で走るのはいつぶりだろう』




e0239565_0251341.jpgそもそもゆっくり実家に帰るのは久しぶりだ。

海が好きで、
なにかあれば海に来ていたし、
なにもなくても海に来ていた。

潮騒、うねる波。強く吹く風。
切なくて温かい普遍的な風景。
海に来る理由なんてないのだ。
海があるから海に行く。そんなもん。

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懐かしい海に見惚れながら、写真を撮っていると、
犬を連れた老人に話しかけられた。

 「地震があったとき、真っ黒い高い波が水平線から
 近づいてくるのが見えたんだ」

老人は煙草を付けてから、そんなことを当地の訛りで言った。





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静かな1月の海。



高校の頃、夏のある日、
自転車でここまで走ってきたんだっけ。
ものすごく遠かったし、暑かった記憶がある。




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       晩。その高校時代の仲間と街中に飲みにでかける。
       風に吹かれる雪。この港町は風が強い。いつだってそうだ。

       「おまえの都合に合わせて新年会を開いたんだからな」
       旧友が言う。
       昔の仲間たちとつながっているのは幸せだし、
       気にかけてくれるのは嬉しい。
       だから、「行けたら行くよ」などと曖昧な言葉で悪態をつく。
       緊急の仕事で行けなくなることもあるし、だとしたら申し訳ないから。


       ・・・翌朝。ふるさとの街から、雪が降る高速のパッシングレーンを飛ばして、
          自宅に戻った。      
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by targa8 | 2012-02-06 00:29 | ⇒国内